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ソーシャル・プロジェクトマネジメントが必要(その3)


◆ソーシャル・プロジェクトマネジメントの基礎知識

有能なマネージャの多くは、KKD以外にも、基礎的なマネジメント知識を持っているものです。では、ソーシャル・プロジェクト・マネージャがもつ基礎知識はどんなものなのでしょうか。(ここでは、コンピテェンシー能力は論じません。)

 

  1. プロジェクトマネジメント

・      PMBOKガイドを中心にしたガイドラインの習得。

定められた成果物を期間・予算内で産み出すという、“当初計画の遵守を前提とした基本中の基本のマネジメント”を理解する。

 

  1. プログラムマネジメント

・      戦略実現を志向し、かつ比較的長い期間続くため、環境変化に積極的に対応する、“より柔軟なマネジメント”があることを理解する。

 

  1. ポートフォリオマネジメント

・      創出したアイデア、ソリューション、プログラムの投資価値を最適化するマネジメント手法を理解し、組織内のプロジェクト/プログラム全体の状況や特性(進捗、リソース、将来性、リスクなど)を横断的に把握することで、プロジェクト/プログラムの選択、開始、追加投資、終結などに責任を持ち、意思決定を行う。

・      ソーシャル活動では、NPOなどの団体、または複数の団体の集合体(コンソーシアム等)全体の活動に対する意思決定がこれにあたる。

 

  1. デザイン思考

独創的なアイデアを創出し、ソリューションを提示する。社会問題の本質=人間の感性を捉える。

 

  1. ベネフィットマネジメント

・      プログラムの立ち上げ時点で、ビジョン・ミッションと戦略とプログラム間のベネフィットの間の関係性を明確化する。

 

  1. ステークホルダーマネジメント

・      多くのステークホルダーの期待をどうマネジメントするか、識別、影響力の発揮方法を理解する。

 

  1. アジャイルマネジメント

・      デザイン思考から創出したアイデアを短期間でサービス/成果物として構築し、社会・市場からフィードバックを得る手法を理解する。

 

  1. ビジネスモデルデザイン

・      ソーシャルソリューションをビジネスとして成立させて持続可能性を考慮してビジネスモデルをデザインする手法を理解する。

 

  1. サーバント・リーダーシップ

・      「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」というリーダーシップ哲学です。サーバントリーダーは、奉仕や支援を通じて、周囲から信頼を得て、主体的に協力してもらえる状況を作り出します。

(特定非営利活動法人 日本サーバント・リーダーシップ協会HPより)

・      複雑な課題になればその領域も複数にわたって互いに絡み合い、複数の専門家が関わってくることもあります。専門家の方は課題解決の内容について調査分析し、解決策を作っていきますが、そのとき多くのステークホルダーとスケジュールの調整をし、リソースの調達やリスクのコントロールをしながら進捗の管理をしていくのは容易ではありません。

そこで課題領域の専門家(Subject Matter Expert = SME と言います)を助けるマネジメントの専門家(Project Manager = PM)が必要になるのです。

 小規模であれば一人の人がSMEとPMの両方の役割を果たしていけます。大きくなったら役割を分担して進めます。ソーシャル・プロジェクトではあくまでSMEが主体であってPMはその補佐役に徹することではないでしょうか。もちろん両方ができればそれに越したことはありません。

 

以上、取得すべき数々の基礎知識を述べましたが、ソーシャル・プロジェクトマネジメントには、PMBOKガイドの習得だけでは、誠に不十分だということがおわかり戴けたでしょうか。

 

 

終わり

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