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Deliverable(成果物)


前回、Verify(検証する)とValidate(妥当性確認する)を話題に挙げた。

もう一つ挙げるとすれば、Deliverable(成果物)にしたい。

 

PMBOKガイド第4版ではDeliverableを”要素成果物”と訳していた。

PMBOKガイド第5版ではDeliverableを”成果物”と訳している。

 

PMBOKガイド用語集には、

第4版

Any unique and verifiable product, result, or capability to perform a service that must be produced to complete a process, phase, or project. Often used more narrowly in reference to an external deliverable, which is a deliverable that is subject to approval by the project sponsor or customer.

プロセス、フェーズ、またはプロジェクトを完了するために生みださなければならない、固有で検証可能なプロダクト、所産、またはサービス実行能力。プロジェクト・スポンサーや顧客の承認を得る必要のある要素成果物、すなわち外部へ向けた要素成果物という狭義の意味で使われることも多い。

 

第5版

Any unique and verifiable product, result, or capability to perform a service that is required to be produced to complete a process, phase, or project.

プロセス、フェーズ、またはプロジェクトを完了するために生成することが求められる固有で検証可能なプロダクト、所産、またはサービス実行能力。

 

第4版の後半のセンテンスが無くなった程度で、内容は変わらない。

 

Deliverableはdeliver + ableである。

私たちはdeliverと聞くと、delivererの郵便配達人とかデリバリー・フードの配達の意味合いを思い出す。

しかし、ビジネス分野ではdeliver・・・をやり遂げる、果たす、達成する、成果を出すで、よく使用するそうだ。

例えば、

Developing a culture of commitment maybe shorten the tenure of people who are not delivering.

コミットメントの文化を創生することは、成果を出さない人はその職に永くは在職できないことを意味する。

      カルロス・ゴーンの言葉より

よって、Deliverable=成果物 は適切である。

 

さて、要素成果物という訳は、成果物のひとつの構成要素の意味が強い。

用語集に「プロセス、フェーズ、またはプロジェクトを完了するために・・」とあるように、”最終成果物”ばかりでなく、途中の段階で次の段階に引き渡す”完了した成果物”も含めている。つまり”最終成果物”の”要素”である。

 

しかし、 『”要素成果物”は合成語で一般的用語ではない。』や『まとまり、集合体も指す。』のであるから、 ”成果物”の方がベターと判断したらしい。

 

付け加えれば、

Product ⇒  PMBOKガイド第4版では”成果物”

Product ⇒  PMBOKガイド第5版では”プロダクト”

Deliverable を”成果物”としてので、成果物、製品、プロダクト などを包含する意味で”プロダクト”に訳を改めた。

 

参考 PMI日本フォーラム2014

  『No.D-8  PMBOKガイド第5版における用語の変更点と、品質用語の解説』より

 

個人的には、”要素成果物”という訳は「PMBOKを知ってます。」的で好きなんですが。

 

以上

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