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プロジェクトマネジメント・コンピテンシーの開発


“コンピテンシー”は一般的には、職務の内容や仕事の役割に対して期待される成果を導く上での行動特性のことを指します。

PMBOKガイド第5版に「1.7.1 プロジェクト・マネジャーの責任とコンピテンシー」に以下のことが記述されています。

「・・・ 効果的なプロジェクトマネジメントを実践するためには、プロジェクト・マネジャーは特定分野のスキルおよびプロジェクトに必要な一般的なマネジメント能力を習得するとともに、以下のコンピテンシーを身につける必要がある。

・知識 ― プロジェクト・マネジャーがプロジェクトマネジメントについて知っている内容のことである。

・執行能力 ― プロジェクト・マネジャーがプロジェクトマネジメントの知識を活用して、処理や遂行を可能とするものをいう。

・人間性 ― プロジェクト・マネジャーがプロジェクトまたは関連する活動をするさいの振る舞いをいう。 ・・・」

 

私たちは今、PMP受験のためにPMBOKガイドを学習しています。そして晴れてPMPを取得したとき、私たちは一人前のプロジェクト・マネジャーになったと言えるでしょうか。とんでもありません。この段階では、上で挙げた「知識コンピテンシー = ハードスキル」を幾らか習得したにすぎません。

PMBOK(A Guide to the Project Management Body of Knowledge )はプロジェクトマネジメントの知識を集めた体系です。私たちはこれを学んだにすぎないのです。

プロジェクトマネジメントを実践していくには、一般的なマネジメント能力の他に「執行能力コンピテンシーや人間性コンピテンシー= ソフトスキル」を向上させていかなければ、プロジェクトを成功に導く一人前のプロジェクト・マネジャーとは言えないのです。

 

例を挙げます。

あるプロジェクトがプロジェクトの後半で、スケジュールの遅れが散見されるようになった。このままでは、納期には間に合わなくなる。そこで、プロジェクト・マネジャーのあなたは、外部から部品や人材を調達するとか、仕様の範囲を縮小するとか、品質の非機能仕様を落とす、しかないと幾つかの選択肢を考えたとする。さて、あなたのこの選択をどの程度の確信をもって判断したのか。

・プロフェッショナルとして、プロジェクトの目標達成に責任を持ち、かつステークホルダーを巻き込みながら主体的に行動していけますか。

 ・プロジェクト内外の環境を俯瞰的に捉え、プロジェクトの成果が、ステークホルダーが属している組織や会社にとって真に価値あることなのかを常に認識しながら、適切な行動により価値あるプロジェクトの成果を意識し行動していけますか。

 このように行動し判断できるかが、プロジェクトマネジメント・コンピテンシーがあるかないかの問題なのです。

 

さて、この「執行能力コンピテンシーや人間性コンピテンシー」はどの様にすれば向上させることかできるのでしょうか。

残念ながらPMBOKガイドには初めの記述以上の記述はありません。

一般的には「プロジェクト・マネジャーに多くのプロジェクトを経験させる」とか「優秀な先輩プロジェクト・マネジャーを見習う」などになります。

 

ここで”コンピテンシー開発”について、真剣に取り組んだ本が出されています。

PMIが出版している「プロジェクト・マネジャー・コンピテンシー開発体系 第2版」は是非学習しておきたい書物です。

以上

PM受験のためのプロジェクトマネジメント講座
Web : http://www.pmjuken.com/
E-mail : info@pmjuken.com/